ソイは日本海やオホーツク海で多く、太平洋側では限られた場所に生息しています。主に沿岸の岩礁帯に住み、春は浅場に秋は深場へと移動し住み分けています。昼間には、じっとして岩礁周りに隠れ夜になり餌を求めて活動します。食性はイカナゴ、コナゴ、イワシ、小サバ等の小魚を食べるほかにエビ、イカなども捕食する旺盛な食欲の持主です。ソイは夜行性なので夜釣りで、海つりベストシーズンは5～9月ですが11月位まで充分楽しめます。海つりの中では引きも強く、ゲーム性もあり人気が高いです。ガシラは、岩の間やテトラポットの下なんかにいる事が多いので、当然そうした場所を狙って釣らなければなりません。ゆえに海つりでの仕掛けは数個用意しておく方が良いでしょう。

見た目ベニアコウそっくりなのでベニアコウのような釣り方をすると思いきや、アコウは海底スレスレのところに棲息しているようです。但し、アコウのポイントというのは非常に狭い事が多く、船つりの経験豊かな熟練した船頭の経験と潮の読みが重要なポイントである事も間違いありません。海つりで狙ったポイントに確実に投入するには、仕掛けをスムーズに投入できるか？ということも大きなファクターとなります。

アラは本州以南に分布し、沖合いの岩礁帯や砂礫底のバラ根などに棲息。海つりで狙います。ほぼ周年にわたって釣れますが、200m以浅に移動してくる春先から秋口にかけてが釣りやすく、寒い時季が旬です。幻の魚といわれるほど魚影が少なくなり、海つりで攻めつくされたところではほとんどが小アラばかりですが、新たなポイントを探れば10kg級の大物との遭遇のチャンスが生まれる可能性も少なくありません。ハリ掛かりすると激しく頭を振って竿を叩きますが、慌てたりポンピングであおったりせず、ドラグを効かせながら同じペースで巻き上げるとバレが少ないです。道糸の残りがわずかになったとき軽くなったら、大物が浮き袋を膨らませた可能性が大きいから期待十分。エラ蓋の縁や顔面には鋭い棘があり、釣り上げた後、頭を振られて怪我をすることがあるので注意が必要です。

沖メバルは、海つりでは水深80～130mくらいの岩場の周りをねらいます。アミコマセを使い、針には疑似餌にするハモガワやサバガワ、ウィリーなどをつけます。針に、イカタンやオキアミなどをつける人もいますが、赤イサギやフグを誘いやすいので注意しましょう。仕掛けを投入後、糸ふけをとったら軽く、コマセをまきながら3～5mほど誘うようにタナをとります。このとき、コマセを一度に出さないようにします。水深が深いので、
コマセの詰め替えが結構タイムロスになります。コマセが常にパラパラとまかれているようなイメージで丹念に誘いをかけます。アタリがあっても、あわてずに、2匹3匹と追い食いを待ちましょう。